年頭挨拶

  酒田商工会議所
    会頭 弦 巻   伸
      

平成三十年の新春を寿ぎ、謹んで新年のお慶びを申しあげます。

昨年は、米国トランプ大統領就任時にアメリカ・ファーストの姿勢強調・TPP離脱表明やエルサレムをイスラエルの首都と正式に認定しことにより世界が困惑。また、欧州でのテロ、韓国朴前大統領の逮捕と新大統領の就任、北朝鮮による中距離弾道ミサイルの日本上空通過など各種リスクに対する不安が募る国際情勢となりました。

国内においては、九州北部豪雨や台風上陸など大きな災害に見舞われました。

また、天皇退位法案の可決や秋篠宮真子様のご婚約内定、将棋藤井四段の最多連勝記録の更新、森友・加計学園問題、衆院解散総選挙など話題に事欠かない一年でありました。

当酒田市においては、1月には酒田港がポート・オブ・ザ・イヤー2016に選定されました。酒田港は、コンテナ貨物取扱量が3年連続で過去最高を更新し、酒田港北港地区古湊ふ頭においては、改修工事により東北地方で初めて16万トン級の大型クルーズ船の受入が可能となるなど、港を中心に地域に活気が創出されてきております。4月には北前船寄港地・船主集落が日本遺産に認定され、関係自治体間の連携を基に、北前船ブランドとして磨きをかけ観光客誘致や交流人口の拡大などにより地域活性化に期待が持たれました。

酒田商工会議所は、明治三十年四月、全国五一五商工会議所のうち五十二番目、東北では四番目に設立し、昨年、創立百二十周年を迎えました。百二十周年事業として八月五日の酒田花火ショーでは特別協賛記念花火の打ち上げを実施そして十一月九日には、特別講演会として「日本企業の中で輝き続けている方たちの鼎談」を鰍`NA総合研究所代表取締役副社長の河本宏子氏、酒田ふるさと観光大使で且草カ堂顧問の関根近子氏、潟Iリエンタルランド執行役員の永嶋悦子氏の女性三人により開催。十一月二十二日には、記念式典・祝賀会を開催し、記念式典では会頭式辞の後、百年から百二十の歩みの紹介とともに新田元会頭、齋藤元会頭、佐藤前会頭よりメッセージを頂戴しました。 

また、ご来賓を代表して加藤鮎子衆議院議員、相樂経済産業省東北経済産業局長、山形県知事代理平山商工労働部長、丸山酒田市長、清野山形県商工会議所連合会会長よりご挨拶を頂戴しました。その後の祝賀会では、ご来賓による鏡開き、酒田舞娘・庄内おばこ華の会による踊り、JAZZバンドによる音楽が披露され盛会に終了することができました。

会員のつどいは、会員企業の皆様から賞品のご提供を賜り、会員事業所PR抽選会をはじめ、アトラクション、お楽しみ大抽選会を開催し参加会員事業所の皆様から大変喜ばれました。これもひとえに会員の皆様をはじめ、関係各位のご支援ご協力の賜と感謝申しあげます。

また、本年二月十日には、記念事業の締めくくりとして陸上自衛隊第六音楽隊による演奏会を希望ホールにおいて無料で開催いたしますので、会員の皆様には、入場整理券をお申し込みの上、是非ご参加くださいますようご案内申しあげます。

先人が築かれた百二十年の歴史を礎に、今後も豊かな地域社会の実現を目指して活動してまいりますので、会員の皆様をはじめ関係各位の一層のご理解とご協力をお願い申しあげます。

さて、当地域の最大の課題は、人口減少・少子高齢化による人手不足であります。

深刻化する人手不足には、高校生の地元定着率の向上や、女性や高齢者の人材活躍の推進、交流人口の拡大などを行う必要があります。

高校生の地元定着率の向上対策では、県外への流出に対応するため早期の求人票提出を企業の皆様へ呼びかけて就職先選択の幅を広げ、地元定着率は改善されてきておりましたが、本年三月卒業予定者の現状は昨年より7.6ポイント下がっておりますので、今後も関係機関と連携して早期の求人票提出などを呼びかけて参ります。

また、地元企業より今後五カ年の雇用計画調査を実施したところ、地元企業から高校生を継続的に採用したいとの声が多数ありました。更に製造業や建設業を中心に、専門的な知識・技術を有する工業科の生徒採用を希望しているとか、大学卒業者の新規採用を継続的に予定しているなど、採用予定人数も増加が見込まれる状況にあります。このような中、地元定着率を上げるための取り組みとして、高校生はもとより中学生の頃から地元企業を知ってもらうための活動や地元企業からも求人要望の多い工業科を知っていただくための取り組みを行って参ります。

そして、女性の活躍推進や高齢者の積極的雇用などの働き方改革に取り組み、労働生産性を改善し、生産性向上の成果を従業員に分配することで、賃金の上昇、需要の拡大を図り成長と分配の好循環を生み出す工夫を関係機関と連携して検討して参ります。

交流人口の拡大に向けては、訪日外国人旅行者の増加と国内クルーズ人口の増加を図ることが必要です。昨年八月に外航クルーズ船のコスタネオロマンチカが初寄港しましたが、本年は3回、その他にもより規模の大きいダイヤモンド・プリンセスも2回寄港する予定となっております。

昨年の受入体制の反省等を踏まえて、関係機関と連携を密にして、きめ細やかな対応を図りたいと考えております。

古来、「港が元気な時は 酒田が元気な時」と言われて参りましたが、これからも関係機関に呼応して酒田港の利活用の促進運動を進めなければならないものと思います。

 酒田産業会館の改築につきましては、会員の皆様には、会費のご負担をおかけすることにご理解を賜りまして、誠にありがとうございます。

昨年3月に酒田市都市計画決定をご承認いただき測量業務を実施、4月からは、基本設計に着手しており現在進行中でございます。

基本設計が確定すると全体の事業費が算出され、商工会議所の負担額も算出されます。4月以降からは実施設計が始まる予定ですが、酒田産業会館改築検討特別委員会が中心となり工事のあり方や寄付金のお願い、運営体制について検討して参ります。

平成三十二年度中を完成予定とし、中心市街地の市民と事業者向けの「サービスの拠点」や「賑わい空間」の一つとなれるよう建設を進めて参ります。

 進捗状況につきましては、逐次、会報を通じて会員の皆様にご報告をさせていただきます。引き続きご理解とご協力をお願い申しあげます。

 山形県の海への玄関口である酒田。活力ある産業都市・交流都市酒田の発展のために、これからも酒田市との連携を今まで以上密にし、大きな役割を担って参りたいと存じます。

現在、地域を取り巻く前述の項目の他に、高速交通網の整備促進や酒田港の更なる整備など課題が山積しております。

 内部的には、廃業や事業所の地区外移転などで会員数が減少しておりましたが、総務委員会で120周年会員拡大運動を実施しており増加に転じて参りました。会員の皆様からは、未加入のお知り合いの事業所をご存じでありましたら、是非、一言お声かけいただき、事務局までご連絡を賜りたいと存じます。

引き続き、地域振興の活性化のために、会員事業所のネットワークを通じて、さまざまな事業に取り組んで参ります。

会員各位のますますのご繁栄とご健勝をご祈念申しあげ、新年の挨拶といたします。